先週の金曜日、中央区のK様邸に新畳を納品させていただきました。
イ草で織った、目積という種類の表を使って、真四角の畳を九枚縦横交互に敷き込みました。
通常は、長手方向に畳縁を付けて作るのですが、この畳は、真四角なので、わざと縁をなくして作ります。
正式名所は、半畳縁無目積畳といいます。(はんじょうへりなしめせきたたみといいます)
今は、よく”琉球畳”などと言っていますが、この畳は正式には、琉球畳ではありません。琉球畳に使用する畳表は、青表といいまして、三角表です。
普通私たちが使っている表は、丸いイ草なのですが、琉球畳は、三角表です。
よく、笹団子を縛っているひもがそうです。(最近は、イ草ではなくスゲなども使用されていますが・・)
丈夫で、タバコの火をおいても燃えません。とても、強い表です。
今回は、イ草を普通の表目よりも細かく織った表です。
同じ畳表なのですが、交互に敷きますと、違った畳に見えてきます。これは、光の加減で目に違って写るのです。不思議ですし、素敵に見えますよね。
一段、高くしてあり、ちょっと座るのにもいい感じです。
目積表も色々ありますが、やはりこのイ草の香り・・・なんともいえないいい香りですね。
天然の畳表は、いつまでも残していきたいと思っています。
K様、本当にありがとうございました。