鈴木畳店の日常を紹介するブログです。



2022年5月30日


先週、新潟市にある雪梁舎美術館で開催されている天野尚さんの写真展に行って

来ました。

”未来への記録”というタイトルがついていました。

 

 

雪梁舎に来るのは、ほんと久しぶりです。以前は、会員でしたので、会員になると

珈琲券が付いてきます。喫茶店でコーヒーだけを飲んで帰るということも

結構していました。おいしいコーヒーでしたので・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、中に入ると イヤー 圧倒されます。もう何度も見ているのですが、

スゴイ! 写真が、細部にまできれいに映している 映像のように自分に

迫ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

とくに、佐渡の桜や、上越の里山、そして地元のはさ木

 

 

 

 

 

 

そして、アマゾンの河

スゴイし、すばらしい! です。

 

 

 

 

 

 

 

写真機材もおいてあり、これを担いで何日もあるいて撮りに行ったのかと思うと

並大抵の労苦ではないなと感じてしまいます。

山で担ぐ歩荷のようです。

写真撮影もOKということで、ゆっくり観ることが出来ました。

 

 

 

天野さんのコメントの中で、田んぼの風景があったのですが、その夕景の風景の

すばらしさに私は目が行ったのだけれども、天野さんが、一言ぽつんと

このきれいな田んぼの中に、一匹も生き物がいないんだよなーとつぶやいていました

農薬、化学肥料で生物が田んぼに生きることのできない環境になってしまった。

昔は、ドジョウやカエル、オタマジャクシ、ミミズがわんさかと騒いでいたんだよな

という声が聞こえてきました。寂しいなあと・・・

きれいなんだけど、どこか違うんだよな

天野さんが、好んでいたきれいなものでなくて、ありのままの生態

雑草がおいしげり、川には多くの生き物が騒いでいる。

そんな川、山、海になってもらいたいと思っているのかもしれません。

いろんなことを思いながら帰ってきました。

時間の関係で、蓮池の前の喫茶室での珈琲は遠慮してきました、残念ながら

次回は、ゆっくりと珈琲をいただきながら鑑賞することにします。

この素晴らしい企画をしてくれた雪梁舎さんに感謝いたします。

ありがとうございました。

 

 

 

2022年5月11日


先月の末に、うちの近所のお寺、圓行寺の本堂の畳の入れ替えを致しました。

上段には紋縁の畳をつけて、その手前には、無地の黒縁をつけて新畳を入れ替え

しました。

 

 

 

 

 

間口は、九間もあり、出来上がりましたら壮観です!

 

 

丸柱をくりぬいて造った畳が四枚あり、上手く出来上がりました。

 

 

 

仲間の畳屋さんに助けていただいて無事終えることが出来ました。

皆さん、ありがとうございました。

熊本のイ草農家さんからきれいなイ草を作っていただき、感謝いたします。

まとまった数の畳表が必要でしたので、ホントに助かりました。

それも、色味も同じものでないといけませんのでなおさらです。

 

 

 

 

お陰様で、本当に素敵に仕上がり、住職にも、檀家のみなさんにも、とても喜んで

いただきました。

これからも永く愛される寺院でいてくれることを願います。

多くの皆さんの助けをいただいてできた畳替え 嬉しい限りです。

ありがとうございました!

2022年4月28日


先週の末に、仕事で新潟市は南区へ・・・

畳の寸法を取り終えて、帰りのこと  遠くからピンクの花びらが・・・

 

 

近くへ寄ってみると、きれいな花が、所狭しと咲いていました。

 

 

多分、これは、桃の花だと思います。ここ白根は、果樹栽培で有名なところ

梨、ブドウ、モモ、あらゆる品種を栽培しているところです。

 

 

 

果実もいいですけど、花も素敵ですね。そういえば、信濃川の橋を渡ったところでも

白い可憐な花が咲いていたっけ! あれは、梨の花でしたね

梨の花は、写真を撮り忘れましたが、この桃の花は、しっかりと撮ってきました。

 

 

 

わが街新潟は、いいところです!!

 

まもなく大型連休が始まります。

わたしも、少し外に出て、可憐な花を探しに動きましょうかね<嬉>

 

2022年4月8日


毎年咲いてくれる近所のしだれ桜が、ことしも見事に咲いてくれました。

 

 

昨年より、1週間ほど遅くなりましたが、見事な開き具合です。

ピンクの色合いが、昨年より強いような感じがします。

 

 

 

毎年、庭師さんが端正込めて手入れをされてきました。

いやー、見事というより他ありません!

先生も、空の上で見てくれていることだと思います。

 

 

 

三春からいただいてきてちょうど、今年で40年となりました。

 

 

お天気も良く、最高の花見となります、と言いたいところですが、今年も静かに

お花見となりました。

世間は、ほんと想定外のことばかり起きていますが、この桜は、一切そんなこと

関係なく、悠々と花開いています。

 

 

自然とは、なんと偉大なものなんだろうか!!

私も、少しは見習いたいものです。

ようやく、ここ新潟も暖かくなってきました。

春本番です、がんばりましょう!!

2022年2月26日


この冬、雪は少なくてよいのですが、なにより寒い!!です。

それで、うちの作業場の古畳を立てかけている上に段ボールで特製の寝床をこしらえ

ました。

 

 

 

 

気に入ってくれたようで何よりです。

今年で三歳になるメスの猫で、勝手に名前をモコと付けました。

毛むくじゃらでもこもこっとしているので、そう名付けました。

気に入った時だけ、こちらに休んでいます。

 

 

 

 

 

まあ、かわいいものですね。

ほんと、猫はマイペースです。こちらも思わづゆったりとなります<笑>

これから暖かくなると、寄り付かなくなるかもしれませんね。

モコ、それまでゆっくりお休みください!

 

 

 

2022年2月22日


先週の後半から、また、冬に逆戻りしています。

17日の朝、起きてみたらなんと、また冬将軍が来ているではありませんか。

一面、銀世界に逆戻りしました。

 

 

前の日には、アスファルトが見えていたのに、この通りです。

 

 

それに、寒い!!

今週も、ずーっと雪模様   そして、寒さがジンジンしています。

最高気温が、1℃か0℃ではしかたありませんが・・・

やはり、寒いのは嫌ですね。

昨日は、おまけに朝方カチカチに氷ってしまい、スリップした車がそこかしこに

みられました。

銀行員の方も、通勤途中で、もう少しでぶつかるところだったそうです。

早く、この寒さも和らいでくれることを期待しています。

天気予報によると、今週後半には、気温が平年並みに戻るようなことを言って

いましたが・・・

2月ももうすぐ終わるというのに

はーるーよーーー ( ^ω^)・・・

2022年2月8日


事務所に置いている花が、ようやく咲いてくれました。

クリスマスローズという花です。

 

時期は少し遅いようですが、かわいく咲いてくれました。

こちらは、その一週間前の花です。一週間で三つの花がみんな花開きました。

 

 

嬉しい限りです!!

色が少し地味みたいですが、ずーっとみていると、品がありますね。

いい色です。

寒さが続いているので、枯れ方も遅いようで、開いている時期が長いようです。

ホント、花は人を和ませますね。

大切に見守ります。

 

 

2022年1月18日


先週、西区黒鳥にあります旅館橋本屋さんの畳替えをさせてもらいました。

 

 

 

 

 

 

全部で15部屋あるうちの半分、8部屋の畳替えをしました。

 

 

それも、今はコロナでウイルス対策が大変な中で、畳表を防カビ、抗菌、抗ウイルス

できる“絢葉6”という畳表を使用して行いました。

 

 

 

 

 

”絢葉6”とは、有機酸オリゴマーを希釈した液体でイグサに染み込ませ、畳表を織る

段階で、二度有機酸オリゴマーを施しますので、ウイルスなどが、不活性化します。

最近は、イグサを使用しない化学表を使用して、抗ウイルス化をはかっていることが

多いのですが、この畳を使用すれば、イグサの香りも自然の畳と同じですし、肌障り

の感触も普通の畳と変わりなく感じてもらえます。

 

 

防カビの効果もありますので、湿気の多い住宅にも良いのではないかと思います。

橋本屋さんには、何度も畳替えをさせていただき、本当にありがたいです。

今回は、コロナの中で、なかなか大変かと思いますが、頑張っていただきたいと

思います。

 

 

ふと周りを見ていたら、こんなものを見つけました。

 

 

今年の大学駅伝で優勝した青山学院の選手、岸本大紀君の色紙を見つけました。

この色紙は、一昨年の一年時の時のものでした。あの時もすごかったけど、今年も

けがを乗り越えて、7区で区間賞を取りましたね。大したものです。

それと、なんと国見高校の監督の小峯さんの色紙もあるではないですか。

 

 

 

先日、76歳で亡くなられましたが、橋本屋さんの話では、今から20年前に、新潟で

大会があり、小峯監督自身がバスを運転してきたそうです。

ちょうど、あの平山選手が現役の時の、いわば国見高校の黄金時代だったようです。

”動”と云う字が掲げられています。なんかすごい感じがします。

とにかくうごけ!!

そう言っているような・・・

余り雪も降らず寒かったですが、3人で行った畳替え上手く終えることができました。

仕事だけでなく、いろんなことに気づきをいただけた橋本屋さんに感謝いたします。

ありがとうございました!

ご主人の人間性に惚れて、一人でも多くの方に出張時に泊まっていただきたい旅館

です。どうぞ、お泊りくださいますようお願いいたします。

2022年1月7日


新年明けましておめでとうございます!

 

新年明けから今日まで、寒い日は続きますが、今年は、割と雪が積もらないでいます

今は、3センチくらいの積雪でしょうか。

その代わり、気温が一日中上がらず寒いです。上がっても3℃くらいまでですね。

昨日から、仕事始めとなりました。

その前の日、長岡の蓬平にある高龍神社に参拝してきました。

ここは、商売の神様として有名な神社です。

さすがにここは、雪が積もっていて、一面銀世界です!

 

 

この一年の健康と家内安全をお参りして、達磨と破魔矢を買ってきました。

早速、左目を入れました。一年後に、両目が入れられますように願いをこめて<祈>

また、この一年頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします

 

 

 

 

2021年12月31日


一昨日で、今年の仕事納めとなりましたが、12月に、読んだ本から繋がっている

ことを載せたいと思います。

それは、この本です。

 

 

”穂高小屋番 レスキュー日記”

作者は、宮田八郎氏です。

彼は、学生時代から穂高を度々訪れ、その後、穂高岳山荘のスタッフとなり、

小屋番を10年以上勤めていました。

コミック誌の「岳―ガクー」の中で、”宮川三郎”という名で出ているモデルにも

なりました。

そして、2018年4月、南伊豆で仕事のため練習していたシーカヤック中に落命

享年52歳でした。

この本は、亡くなる前に書き溜めていた原稿を、山と渓谷社の萩原浩司氏が

ブログや、未発表原稿を整理して加え、一冊の本として、亡くなられた一年後の

2019年4月に出したものです。

何気なくテレビを見ていた時に、この宮田八郎氏が出ていて、今はもういないという

事がわかり、急遽この人の本を読んでみたい!と思って、この本を買ったわけです。

宮田氏の生きざま、穂高のすばらしさ、すごさ、大変さ、何もかもがすごくて

感動いたしました。

そして、今また、今度は、DVDを買い、パンフレットも買い求め、これから

正月にゆっくり見ようと思っています。

 

 

 

亡くなってから知り、もう少し早くわかっていれば、会えたかもしれない人に

ほんとうに、畏敬の念を抱かざるをえません。

素晴らしい人に出会えたことに感謝いたします。

死してなお、こうやって書物と映像に残っていることに、ありがたいなーと

深く感じています。

現代で、こんな風に思ったのは、初めてです。

昔の偉人や、歴史上の人物は、伝記としてたくさんありますが、現代の伝記として

残していかなければならない人だなと思いました。

本の中にもたくさんのすごい人が登場してくるのですが、人と人との繋がりが、

こんな風に糸を絡めるようにつながっていて、スゴイです。

市井の一山が大好きな人間 とても魅了され、また、山が好きになりました。

私は、山歩きはしていましたが、まだ一度も穂高には訪れたことはありません。

もう、年齢も穂高へ登るにはむつかしい年となりましたが、映像でも紙ででも

一つ一つじっくりみていきたい!  そう思います。

ついでに、このあと串田孫一氏の”山のパンセ”も買い求めました。

宮田さん自身もこの本に深い示唆を受けられたようですので・・・

番外として、ブログに載せた文で、今年を締めくくりたいと思います。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします!